遠くまで続く道を見て。
溜め息の代わり、軽く繋がれている手にちょっと力を込めるの。

疲れたって駄々こねる代わりに、クイックイッって手を引っ張るの。


そこに座れそうな石があるよって言う代わりは、もう強引に引っ張っちゃう。

あとどれだけ続くか分からないから。
この幸せな時間を少しでも、ほんの数秒で良いから引き伸ばしたくて必死なんだ。


でも、その必死さを悟られたくないから。
代わりに、やっぱり子供じみたことをして、貴方を困らせてるんだ。

ごめんね。