君に出逢えて…





黙ったままお弁当を食べていると優奈が口を開いた。



「どうするん?」


あぁ…やっぱりきたか…。


『んー…早いほうがいいよね?』


「そりゃなー…(笑)」



もっと険悪になるのかと思っていたけど

優奈は意外と普通で気まずさも忘れていた。



いつの間にか笑いながら

『フラれたらなぐさめてや』

なんて事も言っていた。


笑っていたけど結構複雑で…

少し心が痛かった。



結局いつ告白するのか決めないまま話が反れた。




でもホントにいつ告白するんだろう。



…無理だなー。


出来る気がしないよ…





怖い



なんでこんな事になっちゃったの?



自分で自分がイヤになる…


ホントにめんどくさい


だから好きな人がかぶるなんてイヤだったんだ


結局諦めなきゃイケナイのは…私なんだもん。


なんで遠慮ばかりしてしまうんだろう。


ホントに病むよ。



重い気持ちのまま優奈の隣を歩いていた。