なんて、鏡で目を見てたら、あっという間に麻里は来た。
「雅、おっは…?!アンタ、どしたの、それ?!」
ただわたしは、黙っていた。
「アイツ…ね。許さない!あたしの雅を!」
麻里は、剣幕が凄かった。
でも、わたしは麻里の服の袖を引っ張り、首を横に振る。
行かないで…と。
「雅…何で?」
「少しの間でも幸せな時間と、愛しい想いをくれた人だから」
そう言った。
そう、自分に言い聞かせた。
それから、わたしはニコッと笑い、
「麻里、ごめん、あたしちょっと保健室に行って、保冷剤貰ってくるね」
と言って、その場から逃げた。

