俺は、いつも見てた。 同じ車両に乗ってるあの子を… 名前は分からない。 でも、一目惚れってやつだろう。 可愛いと思った。ちょこんと座席に座っているあの子。 声さえ聞いたことないけれど、話してみたかった。 「春誠くん…あの、今日の放課後、時間ある?」 「は?あぁ…まぁ…」 「じゃあ、教室に、居てくれない?」 「はぁ?まあ、良いけど…」 特に大した予定もないし… 「ホントに!?ありがとう!」 と、言って教室から去っていった女子。 名前は…確か、冴島さん? 明確には、覚えてない。