「うぅ~・・・」
今呻き声を出しているあたしは、篠原奈菜。
セミロングの茶色い髪に、平凡な身長や体系。
特別可愛いって訳でもなく、ブスって訳でもないごく普通の高校1年生。
彼氏はいたことなく、恋なんか幼稚園の頃からしていない。
だから今ではもう恋とゆうものがどうゆうものだったのかすらわからない。
「なんでこんなに点数低いかなぁ・・・」
でも今のあたしにとっては恋なんてどうでもよかった。
それより、今返されたテストの点数を見て絶句した。
ヤバイ、ヤバイでしょ・・・この点数は。
今までこんな点数とったことないのに・・・。
あ~ぁ、ママになんて言われるかな・・・?
絶対怒られるだろーな・・・今更だけど、もっと勉強してればよかったと後悔。
あたしは一人、自分の机でテストを見て呻き声を上げていた。
「うわっ、奈菜31点!?ダッセー!!」
すると急に、あたしのテストを奪いその点数を見てバカにしてきた奴がいた。
コイツの名前は上崎翔太。あたしの幼馴染で、茶髪の髪をワックスで縦に固めている。
身長は高くてほどよく筋肉がついていてスポーツ万能。女子からは結構モテる。
でも性格は子供みたいにイタズラっ子。