二人の距離。




―タン…タン…タン

「え、誰か降りて来る音が聞こえない?」

「保健室の先生が言ってた、怖い生活指導の人かもよ?」

「急げっ!!」


加奈子ちゃんと美佐が、小声で会話しているのを聞きながら音を立てないように下駄箱へと向かった。

下駄箱は見事に、見たところ全部上履きがきっちり置いてある。


「もう、こんな時間だもんね…。とりあえず、校門からは出ないと!!」

「うん、そうしよう。」


三人共、上履きをみんなと同じようにきっちり置いて校門を出た。


「ってか、最悪だよ〜…。委員会なんて入りたくなかったのにさぁ…。」

「委員会、入ったの?」

「うん…保健委員会。」


加奈子ちゃんが大きく溜息をついた。

…あたしとかは、いなくて委員会入ってないから大丈夫だよね?


「まあ、紗枝だって委員会入ったからいいんじゃないの?」

「そうだけどさ〜…。」


…あれ?大丈夫じゃ、なさそうな気がする……。