「…はぁ……。」


桜が舞い散る中、あたしは一人だけ浮かれられず大きく溜息をついた。


真新しくて着慣れない制服、丈が少し短くなったスカート。

どれもが全部、新鮮なはずなのにそんなことはどうでもよくなっていた。