気が付くと目の前には白い天井が見えた。

何よ、まだ来てないの?
早く入れ替わろう、麻里乃。

不意に家族の顔が浮かんだ。
望んで死ぬときも、エンドロールは流れるみたいだ。

一ヶ月前に初めて話した人たち。
優しいママ、頼れるパパ。
麻里乃が話してた花と美頼。
かっこよくて紳士的な加藤先輩。
いつの間にか好きになってた。
元々は麻里乃の彼氏だったのに。

早く来て、麻里乃。
一ヶ月経ったよ、交代だよ。
また一ヵ月後には交代してね。

舞子はまた深い眠りについた。