男がナイフを振り上げる。 思わず目を瞑ると、次の瞬間には腹に鋭い痛みが走った。 恐る恐る目を開けると、腹にはナイフが刺さり、制服が血で赤く染まっていた。 良かった、これで交代ね。 舞子は少し微笑んで膝から倒れ込んだ。 横になって狭くなった視界の中で、男の足が逃げていくのが見えた。 早く来てよ、麻里乃。 あたし死に掛けてるんだから。 次は貴女が舞子になる番だよ。 舞子は意識を手放した。