大丈夫、と舞子が手を伸ばすと、麻里乃も手を伸ばす。 手と手が重なり合うと、舞子の手は暖かかった。 「麻里乃、手冷たい」 ”二人”は顔を見合わせてあはは、と笑った。 やっぱり、絆は壊れないんだ。 どんなことがあっても。 例え鏡の中に閉じ込められて、地獄の暗闇を味わったとしても。 ”二人”の絆は、一緒にいればいるほど強くなっていく。 鏡の国のアリスは、やっぱり自由だった。 だってもう一人、自分がいるんだから。