「麻里乃!」 いきなり暗闇から自分の部屋に戻った麻里乃は、ドアを開けたままこちらを見つめる舞子を同じ格好で舞子を見つめた。 「舞子?」 「あたしいいこと思いついたの」 「え、何、急に、」 舞子が近付いてくると、麻里乃の体も勝手に動いて舞子に近付いた。 舞子が小声で麻里乃に囁く。 「え、そんなこと、」 「大丈夫! 一ヶ月後に、ね」 「でも、怪しまれない?」 「ちょっと怪我多くなるだけよ」 「痛いし、」 「我慢、我慢!」