6 「舞子、もう大丈夫なの?」 「昨日退院したばかりだ、無理するな」 リビングに降りた舞子は、久し振りに自由に動ける感覚に酔いしれていた。 ずっとあんな地獄のようなところに閉じ込められていたから、気持ちいい。 「大丈夫よ、パパ、ママ」 舞子......いや、麻里乃は、今頃あの暗闇で苦しんでいるに違いない。 少し胸が痛む。 ずっと麻里乃、と呼んで慕ってくれた舞子。 今は麻里乃だけど、あたしの心の中ではずっと舞子。 舞子は衝動的に二階に駆け上がった。