その作業をおこなう誰もが悲壮な顔をしていた。 男か女かも判別できない死体。 まだ、子供や赤子と思わしき死体。 顔も判別できない死体がほとんどだった。 そんな中、この隊の中でも最大の権力を持つ魔術師ゼロスは一つの希望を見つけていた。 「おいっ!生きているのか?」 比較的、やけども少ない少女。 くったりとしてはいたが、抱き上げた身体はまだ温かく。 弱いながらも、息をしていた。