―――ドクンドクン 私の心臓の音だけが聞こえるくらいの静けさ。 「あ、おばさん。こ樹は…?大丈夫な…の…?」 「あ、乃愛ちゃん。樹は…今、、危ない状態なの…。」 ―――やっぱり。思った通り。 ―――周りにうつる風景がモノクロに見えた。 だけど、樹だけがちゃんと見えたんだ。