不良狼は一途に溺愛中


「あっ、いや……まあ、ゆっくりしていけよ。」


普段、俺がそんなことを言わないせいか、一瞬…ビックリした表情を浮かべた陸都だったけど…


「おう!じゃあ、蓮の言葉に甘えさせてもらおうかな〜。」


すぐに笑顔で返事が返ってきた。


俺の態度に対して、それほど疑問を感じていないようだ。


俺の部屋に入ると、早速…マンガ本を漁って読み始める陸都。


俺もカーペットの上にドカッと座って、陸都から受け取ったマンガを読もうと本を開いた時だった。





「あっ!!そういえば、今日…柚ちゃんは?」


陸都の口から出た彼女の名前に、俺は肩をピクリと反応させた。


「おい、いい加減…アイツを名前で呼ぶのはやめろ。」


他の男に馴れ馴れしく読んでもらいたくない。


アイツのことを、柚…って呼ぶ男は俺一人だけで十分だ。


「まあ、いいじゃんいいじゃん。呼び慣れちゃったから、今更…変えるのも違和感があるし。」


お前の違和感なんて、どうでもいいんだよ…。


イライラしながら睨み付けたけれど、陸都には全く効いていないようだ。