不良狼は一途に溺愛中


誰だ、一体…。


ため息を零しながら玄関までやってきた俺は、ゆっくりドアを開けた。


「よぉ〜蓮っ!元気してるか?」


あー…。
鬱陶しいヤツがきた…。


ドアの向こうに立っている陸都に、ガクッと肩を落とした。


「なんだよ、蓮。夏休みに入ったってのに、やけにシケた顔してるじゃん。どうしたんだよ。」


「別に。なんでもねぇ。」


「えーっ、そんなわけないだろ?だって異様なぐらいの沈みっぷりじゃん。」


肩をポンポンと軽快に叩きながら俺の顔を覗き込んでくる陸都に、眉をしかめた。


「お前に関係ねぇよ。っていうか、用がないなら帰れ。」


冷たく言い放った俺に、陸都は“用事があるから来たんだよ!”とイジけた様子で頬を膨らませた。