不良狼は一途に溺愛中


「それでは、お二人の邪魔をしてはいけないので、我々は失礼します…。御苅さん、紫堂君、楽しんでいって下さいね。」


店長は俺たちに頭を下げた後、店員と一緒に部屋を出て行った。


「店長さん、事前にちゃんと打ち合わせまでしてくれたの…。本当に何から何まで丁寧にやってくれたんだ…。」


「打ち合わせ…?」


「うん!どんなお料理を出すかとか、どの部屋を使うかとか…色々。プレゼントを探しに行った日の翌日、学校が終わった後に、店長さんと会って、お話をしたの…。」


…………。


待てよ?


もしかして、早崎が見た…って言ってた年上の男って、さっきの店長のことじゃねぇか…?


あの店長、早崎が見せつけてきた携帯写真に映ってた男と、体格や髪型が似てるし…。


それに背景に映ってた店。


あれって、多分…このカラオケ店だ…。


建物の色とか雰囲気、あの写真と同じだもんな…。


さっき、店に入って来る時は、柚の噂のことで頭がいっぱいだったから、そんなこと気付きもしなかった…。



となると、気になることは…あと一つ。