不良狼は一途に溺愛中


自分でも驚くほどの低い声。


女たちはビクッと肩を震わせた。


「言っておくが、柚とは別れてねぇ。それに、アイツを超えられる女なんていねぇから。てめぇらなんか足元にも及ばねぇんだよ。」


目を見開く女たちをギロリと睨んだ。


「分かったら、さっさと失せろ。俺、今…柚とデート中だから。邪魔すんな。」


チッと舌打ちをしてやると、女たちは何も言わずにそそくさと、どこかに行ってしまった。


あー、鬱陶しかった。


柚以外の女と喋るのって、すげぇ疲れる。


俺は、はぁ…と大きくため息をついた。


それにしても、柚の目撃情報が気になる…。


早崎だけだったら、嘘っぽい気もしてたんだが、今の女たちも見たらしいし…。


本当に柚だったとしたら、一体…何をしてたんだろうか…。


男と二人きり、だなんて…。


うーん…と唸っていると、店から柚が出てきた。