不良狼は一途に溺愛中


「わぁ〜、嬉しいっ!」


「紫堂君ってば、相変わらずスゴくカッコいいわね〜!」


「うんうん、カッコよ過ぎる!」


キャーキャーと歓声をあげながら見つめられ、思わず眉をしかめてしまった。


なんだよ…コイツら。


見たことねぇ顔だし、気安く話しかけてんじゃねぇよ…。


瞬く間にイライラが募る。


ガツンと怒鳴ってやろうと思い、口を開こうとした時だった。



「ねぇねぇ、紫堂君って付き合ってた彼女と別れたんでしょ?えーっと、御苅さん…だっけ?」


「は?なんで俺が…」


「だって、御苅さん…数日前に、この近くで中学生の男の子と一緒に歩いてたわよ?」


「そうそう、男の子と楽しそうに話してた。だから、紫堂君とは別れたんだな〜と思って。ねぇ、今フリーなんだから、私たちと遊ぼうよ!」


「……………。」


女たちの話に、沈黙してしまった。