不良狼は一途に溺愛中


「その前に、ちょっと寄りたいところがあるんだけど、いいかな?」


「ん?ああ…。」


頷くと、柚はニコッと笑って歩き始めた。


寄りたいところ…って、どこだろうか…。


不思議に思いながら、彼女に合わせてゆっくり足を進める。


そして、やって来たのは、初デートの時にもやってきた場所。


マカロンのストラップを売っていた店だった。



「ちょっと買いたいものがあるから、行って来るね!蓮は、ここで待ってて?」


俺から離れて店内に入ろうとする柚を、すかさず引き留めた。


「離れたら危ねぇだろ。俺も一緒に入る。」


店の外で待つだなんて、落ち着かねぇ。


俺は、少しでも長く柚の傍に居たいんだよ。


「あっ、でも…今日は店内に入れるのが女子だけだから……」


「は…?」


その言葉に間の抜けた声を出すと、柚は気まずそうにお店の入り口に置いてある看板を指差した。