「あら、蓮っ!そんなに外出が嫌いだったの!?たくさん人が居る場所だって、別に気に留めるような性格じゃないでしょ?」
「まあ、そうなんだけど…。柚が一緒の場合は違うんだよ。」
「違うって何よ。どういうこと?」
おふくろに、ジーッと鬱陶しいほど見つめられた俺は、顔を引きつらせた。
何もそんなに真剣な目つきしなくたっていいだろうが…。
おふくろたちが来るとマジで疲れる…。
心の中で大きな溜め息を零しつつ、柚の方に目を向けた。
「いや、だから…柚と一緒に外出すると…気になって仕方ねぇんだよ、他の男たちの存在が。」
「存在?」
「ああ。なんか、男たちの視線が柚に向けられたりしてると、すげぇイラつく。ニヤニヤしたりしてようものなら、すぐにでもぶっ飛ばしてやりたくなるし。」
まあ実際、柚が一緒にいる手前…相手に手を出すことは無いが…。
「とにかく、出掛けたりすると、気持ちがザワザワして落ち着かねぇんだよ。」
クシャッと頭を掻くと、おふくろは納得したようにコクコクと頷いた。
「ふ〜ん、なるほど。要するに、男に嫉妬しちゃうってことね〜!」


