「デートは行くけど、それほど頻繁に外出…ってわけじゃねぇな。この夏休み期間中は…兄貴の家に泊まりに出掛けたぐらいだ。」
「えぇっ、そうなの!?」
ありのままを話すと、おふくろから意外だと言わんばかりの声が上がった。
「本当に!?嘘じゃないわよね?」
「ああ。紛れもない事実だ。」
「な、なんかビックリしたわ…。こんなに柚ちゃんのこと好きな蓮だったら、デートも色んな場所に、たくさん行ってそうな気がしてたんだけど…」
ポカンと口を開けるおふくろに苦笑していると…
「あ、あの……」
隣に座っている柚が、言いにくそうな様子で口を開いた。
「蓮、あまり外出するのは好きじゃないみたいなんです…。人が多いと落ち着かないらしくて…。あっ、でも私…家の中で蓮と一緒に過ごすの楽しいですよ…。こういうデートの形も好きです…。」
彼女の顔が真っ赤に染まる。
最後の方は恥ずかしかったのか、か細い声に変わっていた。


