「蓮が、そんな穏やかな笑顔を見せるなんて…。心から大事だと思える人に出会えたんだな。」
「ああ。」
感慨深そうに目を細める親父にハッキリと頷く。
心から大事な人、か…。
確かにそうだな。
どんな時も、柚のことが真っ先に浮かぶ。
柚が辛い時は、俺が傍で支えたいし、柚が嬉しい時は、俺だって嬉しい。
柚とは、いつも一緒に気持ちを共有したいんだ…。
これだけ夢中になれる女がいるなんて、思ってもみなかったな…。
少し前までは、女なんて全く興味もなく、どうでもいいと思ってた。
だけど、今ではその方が信じられないぐらいだ。
ソワソワしている柚を見ながらフッと笑うと、おふくろが興味津々…と言わんばかりの表情で前のめりになりながら、俺たちを凝視した。


