不良狼は一途に溺愛中


「柚、あらためてだけど…この二人が俺の親父とおふくろだ。」


一応、柚にちゃんと紹介をすると、彼女は“宜しくお願いします”と緊張した声で挨拶をした。


そのあと、しばらく親父たちを見ながら固まる柚。


二人を前に、更に緊張の度合いが高まったんだろうか…。


なんとか、柚の緊張を解す手立てはねぇかな…。


頭の中で必死に考えていると、不意に柚が俺の方に視線を向けた。


「柚、どうした?」


「あっ、えっと…すごく美男美女のお父さんとお母さんだな…と思って…。お母さんはスタイルよくて綺麗だし、お父さんも紳士的でカッコいいから…。」


“思わず見惚れちゃった”と言葉を続けて微笑んだ。


それでジッと見てたのか…。


周りから見ると、親父とおふくろって…美男美女らしいんだよな。


陸都や秀夜、俺を勝手に慕う不良たちにも同じようなこと言われたことあるし。


もっとも、俺自身はそれほど実感はないが…。