「おい、おふくろ。あまり柚に近付き過ぎるなよ。」
ため息混じりに警告した俺に対して、おふくろからはニヤリとした笑みが零れる。
「あらあら!蓮ってば、私にまで妬いてるなんて、柚ちゃんのことが本当に大切で仕方ないのね〜!」
嬉しそうに目を細めて俺たちを見ているおふくろ。
そんな風に言われると、こっちは、すげぇ恥ずかしいじゃねぇか。
振り向いて柚を見ると、彼女も恥ずかしそうに真っ赤な顔をしていた。
「と、とりあえず中に入れよ。ここで立ち話してたってしょうがないだろ。」
この場の雰囲気を変えるべく、口を開く。
おふくろたちも“それもそうね”と言って、持ってきた重たそうな荷物を持ってリビングへと入った。
おふくろたちが荷物整理をしている間に、俺と柚で飲み物の準備。
飲み物をリビングのテーブルに運び終えると、親父とおふくろ、俺と柚で向かい合わせになるようにソファーに座った。


