不良狼は一途に溺愛中


「あ、多分…おふくろたちだ。」


「どうしよう…。心臓がバクバクしてるよ…。」


胸の辺りを抑えながら、ますます落ち着かない様子の柚。


その小さな手を引いてリビングを出る。


玄関先に向かうと、親父とおふくろが笑顔で立っている姿が映った。


「蓮、ただいま!本当に元気そうで安心したわ〜!ねっ、お父さん!」


「ああ、なんだか…前に会った時よりも生き生きしてるな。」


二人してホッと胸を撫で下ろして安堵している姿に、苦笑いしてしまった。


「ったく、相変わらず反応がオーバーだな。」


「そりゃそうよ。たまにしか会えないんだから!」


おふくろは俺に向かって、ツンと口を尖らせた後、視線を柚へと移す。


その瞬間、表情がパアッと華やいだ。