不良狼は一途に溺愛中


陸都と秀夜が帰った後、俺は早速…柚に電話をした。


話した途端、電話口から聞こえてきたのは“えぇっ!?”という彼女の驚く声。


“いきなり明日会うのは……”と、かなり不安げな感じで話す柚を、暫く説得して、なんとか了承してもらった。


そして翌日。


おふくろたちが来る時間よりも少し早めに柚がやって来た。




「こ、こんにちは…。なんだか緊張しちゃって、ちょっと早めに来ちゃった…。」


微笑む彼女の表情は、いつもと違って硬い。


相当、緊張しているみたいだ。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だって。俺の両親、わりと気さくな感じだから。」


「で、でも…初めて会うから、やっぱり平常心…ってわけにはいかないよ…。」


ソワソワと落ち着かない様子の柚。


不謹慎だが、こういう表情も可愛い…と思ってしまう。