“嫌なわけない”か…。
そう言ってもらえるのは、めちゃくちゃ嬉しい。
月明かりに照らされる柚。
艶やかに光る唇を、ゆっくりとなぞった。
「それなら、まだ終わらせねぇよ?」
「へ…?」
キョトンとして首を傾げる柚を、俺は抱きかかえた。
「ひゃあっ、蓮!!何してるの!?」
柚は当然のことながら、かなり驚いている。
足をバタバタさせながら、俺の目を真っ直ぐ見つめてきた。
「何って、見れば分かるだろ?柚を抱きかかえてるんだよ。」
「そ、それは分かるよ!っていうか、どうして急に!?」
ソワソワしながら聞かれた俺は、彼女の耳元に唇を寄せた。
「もっと、柚の甘い声が聞きたいからに決まってんだろ。このまま俺が使ってる部屋に連れて行く。」


