「ねぇ、蓮。」
「ん?」
「どうせ眠れないことだし、ちょっと二人でお喋りしない?」
ねっ?と可愛らしい笑顔でリビングの方を指差す柚に、俺は力強く頷いた。
ちょっとだけじゃなく、たっぷり二人で時間を過ごしたいぐらいだ。
頬を緩ませながら、柚と一緒にリビングに入る。
ソファーに座ろうとした時、柚が窓の方を見て“あっ!”と声を零した。
「見て見て!カーテンの隙間から月明かりが漏れてる…。今日の午後は曇ってたけど、晴れたのかなぁ…。」
「…そうかもな。」
窓際に駆け寄る柚に俺も続く。
カーテンを開けると、柔らかい月の光がリビングを優しく照らした。


