不良狼は一途に溺愛中


ん?
兄貴か…?


そう思いながら振り向くと、中に入って来たのは驚いた表情をした柚。


まさか柚だと思わなかった俺は、目を見開いてしまった。


「蓮、どっ…どうしたの?」


「お、俺は眠れなくてさ、ちょっと喉も渇いたから水を飲みに来たんだ。柚の方こそ、どうした?」


「えっと、私もなんだか眠れなくて…。気分転換しようと思って部屋を出たら、キッチンの方から物音が聞こえたから…。」


そっか…。
それでここに…。


柚も眠れないのか…。


「私も…お水飲もうかな。」


「おう、ちょっと待ってろ。」


柔らかく微笑む彼女に鼓動を高鳴らせながら、コップに水を注いだ。