「あ!李亜ちゃん!俺、尚って言うから覚えててねー!」
お兄ちゃんにひっぱられながらも私に手を振る尚先輩。
「何、何?やっぱ知り合い?」
舞が尚先輩の方を向きながら言う。
「昨日、ちょっとぶつかっちゃって…」
「ヤンキーだけど顔はいいじゃない」
はぁ!?どこが!?
髪の毛に目がいって、顔なんて見てないっての。
舞を見ると、舞の後ろにチラッとヒデの姿が見えた。
手をくんで自分の席に座ってる。
「なんか佐藤君、機嫌悪いわね…謝っときなさいよ」
不機嫌……。
あぁ…きっと朝から変な騒ぎに巻き込まれて怒ってんのね。
原因は私だし謝らないと…。
「…ヒデ?」
ヒデの席までいって話しかける。
「……何?」
目だけ私の方へ向けて返事をするヒデ。
なんか恐いって!
「…さ、さっき騒いじゃってごめんね」
ヒデのただならぬ雰囲気に素直に謝った。
