家に帰ると舞からの着信。
『李亜ー?大丈夫?』
「……ん…なんとか」
ズズッと鼻をならして電話越しに舞に返事をする。
『さっき順平に聞いたけど、あれが愛ちゃんだって』
順平というのは同じ学年でヒデと仲の良い野球部の男子。
舞とは中学が一緒だったから仲が良い。
『李亜さー?諦めてない?』
「…え?」
『佐藤君があの子のことが好きでも、あの子は佐藤君のことが好きじゃないじゃない』
「…そうだけど」
『両思いじゃないんだよ?まだ李亜だって可能性あるんだよ?』
…そうだ。
まだ両思いだって決まったわけじゃない。
私にだって頑張れるとこはある。
だけど……ショックが大きい。
『……ごめん李亜。私がこんなこと言える立場じゃないのにね』
舞の声が少し小さくなった。
何やってんだろう、私。
舞にこんなに心配してアドバイスしてくれてるのにぐだぐだ泣いてばかり…。
