残酷ゲーム


今日この死のゲームに

姫榎がいなくてよかった。

きっと今日俺といたら

姫榎はこころに闇を抱えてしまう。

俺以外の8人は叫んだ。

叫んだと言うより悲鳴が鳴り響いてる。

座り込んで泣きじゃくってるやつ。

震えきったやつ。

中には自殺するやつがいた。

なんだかんだ言って

10人もいた弱き人間は

6人に減っていた。

おれは堂々としてた。

絶対な姫榎の元に帰る

自信があったから。

でも周りは怯えきった人間しかいなかった。

姫榎…許してくれ。

俺だって出来れば

殺人なんかおかしたくねぇんだ。

だけど姫榎と約束したから。

俺は生き残るから。

俺は動き出した。

ナイフを隠して目的のやつを

通りすぎて背中から突き刺した。

怖くてこっちを振り向きそうで

俺は震えてた。

俺が狙った男。

ちゃらけてるやつ。

特に狙う理由なんか無かった。

ただ見ててイラついた。

すると俺の耳から

あの心配停止の音がした。

なんだ?殺されるのか?

それとも帰れるのか?