残酷ゲーム

集められた10人は

一切動かなかった。

自殺願望のあった弱き人間。

確かにそれは変わらない。

だが、人を殺したいなんか

思う人間は誰一人いなかった。

また支配人とイヤモニが繋がった。

「なぜ動かない?」

支配人は意地悪そうに

笑いながら言う。

「どうやって動けって言うんだ!!」

バカな男は話し出した。

こいつは支配人が殺すか

支配人が抹消するだろう。

「普通に刺し殺せ。」

「無理に決まってんだろうが」

さらに支配人に刃向かう。

俺も自殺したかった身だ。

だけどこんな俺でも

こいつはバカなやつだとわかる。

「大野誕生日」

「誕生日がどうしたんですか?」

おれは答えた。

「何月生まれなんだ」

「俺12月です」

これがどういう意味かわからなかった

「じゃあ12番手挙げて」

バカな人間は手をあげた。

まぁ、俺も人間なんだが。

12番バカな男のひとつ後。

フミヒロっていう男。

はははって笑い始めた。

なんかいやな予感がした。

「バイバイ」

そういうと飛び散った。