残酷ゲーム

「ここに姫榎を呼ぶことはできない。

ただイヤモニは繋げる。」

明らか俺の扱いがおかしい。

冷酷で残酷に人を殺してく

支配人なのに

「大野くん…」

イヤモニの向こうから

姫榎の泣き声がした。

「姫榎どうした!?」

「大野くん

どうして姫榎をひとりにするの?

ねぇ大野くんどこ?」

言えるわけなんかなかった。

残酷ゲームにひとりで

参加してるなんて

姫榎は怒る…

「姫榎もうすぐで変えるから待ってて」

その言葉を最後に

俺はイヤモニからの連絡を拒否した。

姫榎の事を考えてない訳じゃない。

考えてるからこそ

突き放してしまうこともあるんだ。

ただ姫榎信じて待ってて

こんな女々しくて

最低な男かも知れないけど

姫榎の事を守るから。

姫榎を置いて逝かないから。

置いて死んでかないから

残酷合戦に10人いて

生き残れるのはたったの4人だけらしい。

俺、その4人になるから

残酷合戦は始まった。

拳銃を持ってるやつはいなかった。

支配人はこのゲームを楽しんでる。

だから敢えて拳銃を使わない。