残酷ゲーム

兄が死んだ廃工場に

10人もの人が集められた。

俺を合わせて10人…

ただ…姫榎がいない。

いつも俺の隣にいる。

するとあのセンサーの音が聞こえた。

なんでだ？

俺は死んでしまうのか？

するとイヤモニから

支配人の声が聞こえた。

「大野…聞こえてるか？」

「支配人俺は死ぬんですか」

「イヤモニ繋げただけだよ」

「そ…そうですか」

「なんで元気ないんだ？」

「支配人…わかってるでしょ。」

「まぁな。お見通したがな。」

「じゃあ聞かないで下さいよ」

俺は復讐中の同級生に

いま敬語を使ってる…

おかしいのはわかってる。

だけど事実を云うと

この世から抹消される気がした。

だからおかしくても

まだ黙っておかなきゃいけない。

「あの…僕の姫榎返してもらえませんか？」

「あのちび娘をこのゲームに参加させる気か。」

だって…支配人が俺と姫榎を

出会わせてゲームに強制参加させて

俺たちだけを生き残らせたのに。

ゲームに参加させる気か。

とか。

いまさらなんなんだよ。

姫榎は俺がいないとダメなんだよ。

お願いだから

姫榎を返してよ。