何ヵ月ぶりだろうか?

細かくはわからないが

家で久しぶりに

センサーが鳴り響いた。

運よく姫榎との予定が入ってなかったから

ホッとした。

だけど死のゲームに

不安はつきものだ。

今日姫榎が死んだらどうしよう…

次の瞬間俺は輝いた。

またあの暗闇の空間に

転送された。

「久々だなむしけらども。」

やっぱりどこかで聞いたことある声だ。

「しばらく時間があきましたね」

「段々面倒になってな。」

過去に俺の知り合いで

めんどくさがりなやつ。

確定できた!!

まさかのあいつが…

支配人とは真山順のことだった。

まさかこのゲームのシナリオは…

俺には思い当たることがあった。

中学三年夏。

俺の兄は殺された。

無免許運転の車に。

それで順と誓ったんだ。

いつか復讐ゲームを開催しよう。って

早く終わらせなきゃ……

俺の兄のために

こんなにたくさんの人間が死んでいくなんて……

今日はあの空間に大量の人間がいた。

「今日は殺し合い合戦をする。」

たったそのひとことで

俺たちは転送された。