残酷ゲーム

午前9時まわった頃。

授業が始まった。

センサーなるまでの

カウントダウン。

一時現目は数学。

俺の苦手科目は科学。

姫榎の苦手科目は数学。

センサーがなり始めたら言うから。

俺はずっと授業中神経を巡らしてた。

集中しとけと姫榎にいったものの

姫榎はよくこっちを見てた。

神経を巡らして50分。

センサーはならなかった。

危なすぎるかもしれないが

2人で授業に集中してみた。

昼休みまでの4時間。

センサーがなることはなかった。

「姫榎!!」」

「大野くん!!

「センサー鳴った?」

2人同時に聞いた。

何回か確認したけど

センサーは鳴ってなかった。

いつもならエスケープできる

うざい先生の授業も

嫌いな強化の授業もサボれなくて

気分的には最悪。

でも、こんな最悪な時間でも

あんなに人の死を見なくていいし

なにしろ姫榎と一緒にいれる、

それだけで幸せだった。

久々の放課後の自由時間。

姫榎と初デートした。

もちろんのお約束。

チュープリも撮りにいった。