「今日はどこ行くの?」

パーティーの開催者は支配人なんだから

俺たちの転送場所は知ってるだろう。

「知らない」

「嘘だろ。」

支配人は嘘をついてる。

そう確信した。

だが支配人が言うには

俺たちの運命次第らしい。

光が眩しくなった。

俺たちは運命のままに転送された。

目を開けると俺たちがいたのは

夏祭りの会場だった。

俺たちは人混みの中に埋もれてた。

こんなに人が多い人の海じゃ

誰が犯人かわからない。

それに、こんなに賑わってちゃ

センサーの音はまともに聞こえない。

四方八方に緊張が走る。

一体誰が犯人なんだ?

「とりあえず楽しまない?」

梶原が呟いた。

こんな危険な状態で

楽しめる訳がない。

でも、姫榎も梶原も宮も

賛成だと言う。

こんな楽しい場所なのに

楽しまなきゃ損だよ。って…

俺たちは気づかなかった。

この時メンバーのセンサーが

輝きだしてたなんて…

「どうする?」

「2対2に別れたい。

ペアは俺と姫榎。

あとは転送者2人。