……………


目が覚めたら見覚えのある天井が目に入った

気絶する前は明るかった外も、もう真っ暗になっていた


あ…私…まだ…生きてる…


右手に温かさを感じ、上半身だけを起こし見てみると…


「…りょう…くん?」

「……桜っ!?」


りょうくんが少しうつ伏せになりながらも私の手を強く握っていてくれた


「なんで…「よかった…っ、本当によかった…」


私が訪ねる暇もなく、りょうくんは泣きながら私を抱き締めた


「大げさだよ…っ」

「…本当に…もうダメかと思った…」

「ごめんね…ありがとうっ」


力なく抱き締めるりょうくんに精一杯の力で抱き締め返した