「…桜!!」


胸を押さえながら倒れるように崩れた私の元にりょうくんは血相を変えてきた


最悪だ…
久々にきた発作が、りょうくんの前で…しかも、こんなタイミングで起こるなんてりょうくんにとって迷惑以外のなにものでもない


「…大丈夫…だから…っ…お願い…っ…先生…呼んできて…っ」

「桜っ!桜…っ…さ…くら…」


りょうくんの声が段々遠くなっていくなか…


私の意識はここで途切れた