それから、りょうくんは毎日病室に来てくれた 学校のこと、友達のこと、野球のこと、彼が話すことは病院生活続きの私にはどれも新鮮で魅力的で毎日りょうくんと話すのが楽しかった 私の病気のことをりょうくんは知らない 多分、気を使って聞かないでくれてるんだと思う でも薄々、気づいてるんだなっとは思う 病院生活が長いこと、退院できる見込みがないこと、そして… 私がもう長くないこと…