あたし、結城 葵は今日から華の高校生ですっ!!


なのに・・・・・



「遅刻だぁぁあぁぁぁ!」



朝から大忙しなんです。




マックススピードで用意をしてダッシュで学校に向かう。
こんなときあたしは、学校が近くて良かったと思う。

人気のない廊下を通ってあたしは体育館に向かい、そーっとドアを開ける。
誰も気づいていないみたい。

「良かったぁ・・・。」


あたしは、列の後ろに並ぶ。
それと同時に長い長い始業式が始まった。



長かった始業式が終わってみんなが教室に帰ろうとする中、あたしは結愛ちゃんを探す。

「結愛ちゃ~ん?」

なかなか見つからない結愛ちゃん。


そんなときだった・・・


「ねぇ、誰か探してるの?」

「うん。でも、見つからなくて・・・」

「俺も、一緒に探すよ」

「ありがとう」


あたしは、見知らぬ男の子と一緒に結愛ちゃんを探した。