「ひ…輝くん!……付き合って下さい!!!!」

「ま、今はフリーだし、一ヶ月くらいなら良いけど?」

「ほわぁっ…!!!」

こんな偉そうな彼ですが、一応私の彼氏ですっ!

ある日私は、”薔薇花学園” 一のイケメン、

”愛川 輝” に告白し、あっさりと成功した。

契約は一ヶ月。絶対に延長は出来ない。

それと同様に、彼は学園一のプレイボーイでもある。

彼女としては、結構辛い立ち位置だ。

今日だってほら、

「俺とデートしたい子ー!」

女の子は、狂ったように輝に纏わり付く。

ったく、輝は誰が本命なのか。

いや、きっと輝には本命などいない。

女子全員が本命だ。

「…よしっ、えっと、あっ…!そこの子!今日はそこの子が良い!」

指さした先は……

「えぇっ?!わ…私?!」

「そうだよ、み、ほ、と!」

輝が指さした先は、私だった。

のぞき見してたのがばれてしまった。

だとしたら…これは私の誤解を解くため…?

…っ、駄目!すぐに変な妄想をしてしまう!

「……うん、良いよ…!」

「よっしゃ!…みんなー!説明するよー!これから一ヶ月カップルになる相手の、
桜井美帆登だよ!これからみんなとデートできないけど我慢してねぇ…っ!」

「どうゆうこと…?輝くんはみんなのものよね…!だから私たち、告白したいけど我慢してるのに…そんなことも考えないアホがいるの…?いや、ここにいるわ。」

「そうだよ!輝くんはみんなのものだ!」

「…桜井さん…、今すぐに、輝くんと別れて下さい。」

「…むっ…無理です……」

「はぁっ?!あんたが間違ってるのに私に逆らうわけ?!」