もしも君が助けてくれたら

「曉って、いい奴だな」

夏がシップをペタペタ貼りながらチラリと私をみた。

「何でそう思うの?」

「・・・ふつう、こういうところに乗り込んでこねぇだろ。しかも、今日会った奴と、最近友達になった奴の問題にさ」

もっともな意見を夏は言っている。

けど、夏に助けを求めたのは夏じゃん・・・。

私はその言葉を飲み込んだ。

かわりにでてきたのは・・・、

「何で秀とか奈々ちゃんじゃなくて曉だったの?」

隣近所だから呼ぶなら秀か奈々ちゃんのほうがいいって夏ならわかっていたはずなのに。

「・・・一番信用できる奴だと思ったから」

・・・・え?

私が夏を振り返ると、夏は自分の顔を片手で覆った。

「俺でもよくわかんねぇよ・・・。何でアイツだったかなんてさ。とっさだったんだからよ・・・」

そうだよね。

うん、そうだ。

曉を呼んだだけすごいと思う。

私が夏だったら、きっと目の前で首を絞められて死んでいく姉を呆然とみることしかできなかっただろう。

「部屋の模様替えしよっか」

「は?何で?」

「リビングとか、廊下には危ないものおかないほうがいいね」

夏はただ肩を竦めるだけだった。