もしも君が助けてくれたら


「柊・・・さん、ありがとう。結構楽しかった」

「柊でいいよ。それか由良。皆どっちかで呼んでるから」

「・・・じゃぁ、柊。ありがとう」

柊は小さく肩を竦めて微笑した。

「どういたしまして」

先生の元へ行くと、先生はパチパチと小さく手を叩いてくれた。

「上手いじゃないか」

「あ、ありがとうございます。ただ、肩がほんと痛いっすね・・・」

「ま、慣れだな。柊も1年の時は肩を毎日押さえていたからな」

へぇ・・・。

1年から始めたのか。

ふと振り返ってみると、もう柊はこっちを向いてなくて、後輩に指導していた。
なんか・・・、ほんと全然興味ないんだな・・・。

俺のことなんか・・・・。