騒がしい教室。


あたしは、ただ席でぼんやりしていた。


先輩とのことは、誰にも言っていない。


というか、言う相手があたしにはいなかった。


孤独が好きなあたしは友達はあまりいなかった。


けれど、唯一あたしに話しかけてくれる女の子がいた。


その子はあたしをクロネコと呼んだ。


『真っ黒な髪に何を考えているかわからないところが。そっくり!』


らしい・・・・。


「クロネコ!」


「エミ・・・。」


エミはあたしの机に腰を下ろす。