「へ?」 思わず間抜けな声が出てしまった。 男の一言にも、びっくりした。 けど、先輩のほうを見てもっとびっくりした。 30人くらいいた人たちがみんな、先輩の周りに転がっていた。 先輩は、最後の1人の胸ぐらを掴みこっちを睨んでいる。 たぶん、掴まれている人の意識はないと思う。 「いいねぇ。それこそ落としがいがあるってもんだよ。」 あたしの隣にいた男は、ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながら先輩に向かって走って行った。