「ふぅ~さっぱり~。」


頭をタオルでワシャワシャ拭きながらベッドの端に腰を下ろす。


「名前は?」


チラリと私のほうを見て、流し目でこちらを見る。


「・・・クロネコ。」


本名なんて言わなくていい。


どうせ覚えてもらえないんだから。


学校ではこの名で呼ばれてるし。


「俺はレイ。」


知ってる。やっぱり。


「本名が知りたいな。」