もう、猫もシホもいないかな‥‥。 前みたいにポリバケツの裏を見るも、その姿はなく自然と眉が下がってしまう。 「もう、会えないかな~」 しゃがみこんで膝に顔を埋めると、あの音がした。 ――――チリン、ちりん そして、人の声と小さくて微かだけど確かに聞こえた。 『ミィー、ミィー』 「いるんだ‥‥っ」 でも、どこにいるんだろう‥‥ どこを見渡しても、その姿は見つからない。 黒い猫だったし、今も真夜中。 見つけにくかった。