+.*ベッドの上の王子様*.+【完】


もう、猫もシホもいないかな‥‥。


前みたいにポリバケツの裏を見るも、その姿はなく自然と眉が下がってしまう。


「もう、会えないかな~」


しゃがみこんで膝に顔を埋めると、あの音がした。


――――チリン、ちりん


そして、人の声と小さくて微かだけど確かに聞こえた。


『ミィー、ミィー』


「いるんだ‥‥っ」


でも、どこにいるんだろう‥‥


どこを見渡しても、その姿は見つからない。


黒い猫だったし、今も真夜中。


見つけにくかった。